みなさまこんにちは。
高野山の麓から縁結び♪
和歌山と大阪、高知で成婚第一主義の結婚相談所を展開しております恋する婚活部 中西晋也です。
本日はとっておきの婚活本をご紹介。
早速ですが、
悩めるあなたに贈る「本当に役に立つ」結婚論。
●結婚とは安全保障である
●「もっと良い人」はいません
●今より幸せになるために結婚してはいけません
●結婚生活を愛情と理解の上に築いてはならない
●「よくわからない人」だから素晴らしい
本の帯からの引用です。何やら巷の婚活本とは一味違うぞといった感じがします。感想として婚活中の方も、婚約中の方も、結婚のベテランも楽しめる、役に立つ書籍となっております。
『困難な結婚』内田樹 著
著者は1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。武道家(合気道7段)。思想家。
神戸女学院大学名誉教授。『日本辺境論』など多くのベストセラー本を書かれている方です。
タイトルからして、結婚に対して、後ろ向きなネガティブな内容かと思いましたが、そんなことはありません。
また、2016年出版ですが、結婚の本質、真理を考察したものになるので、いつの時代にも参考になる内容です。
それでは気になった箇所を引用していきますね。
ご縁を大切に
未婚のまま年を取るというのは、気の毒だと思います。特に男が未婚のまま40歳を超えるというのは 問題だと思います。結婚は男が成長するための最良の機会なのに、それを経験できないわけですから。
「結婚できる男」と「結婚できない男」にはやっぱり違いがあると思います。さきほども言っ た通り、舞い込んできた縁談というような「ご縁」を大事にする人はわりとすぐに結婚してしまう。 与え られた状況でベストを尽くすことができる人は結婚に対してあれこれ条件をつけません。手持ちの資源だけで何を創造できるか、それを楽観的に考えられる人は結婚に(あまり) 逡巡しません。内田 樹. 困難な結婚 (Kindle の位置No.235-)
僕も結婚は遅く、37歳の時でした。
うまく言葉で説明できないですが、家族を持つというのは色々な面で自分自身を成長させてくれます。
社会的な対応も変わりますし。
婚活において、「ご縁」を受け入れることは大切です。
結婚相談所ではプロフィールからお相手選びが始まるので忘れてしまいがちですが、
「ご縁」の中で幸せを見つけていくことは決して妥協ではないのです。
結婚は「病気ベース・貧乏ベース」で考える
結婚しておいてよかったとしみじみ思うのは「病めるとき」と「貧しきとき」です。結婚というのは、そういう人生の危機を生き延びるための安全保障なんです。結婚は「病気ベース・貧乏ベース」で考えるものです。目の前にいる人よりももっとましな相手がいるんじゃないか、ここで手を打ったらあとで後悔するんじゃないか…… というのは「自分はこんな程度の人間じゃない」という自負の裏返しです。
内田 樹. 困難な結婚 (Kindle の位置No.253-)
病気時や、経済的危機に陥った時は一人だと、本当につらいものです。「結婚=幸せ」ばかりをイメージしますが、結婚は人生における最大のセーフティーネットという側面が実は大きいのです。
海浜実習などでの安全管理法の一つとして、常に二人が組になって、事故を防ぎ、互いに助け合う相棒のことを「バディ」といいます。配偶者とは、つまり、人生における大切な「バディ」なのです。
新婚旅行はトラブルを体験するために、ぜひ海外旅行へ
海外旅行では必ずトラブルに遭遇します。これはもう保証付き。100パーセントの確率でトラブルに遭います。飛行機に乗ったらダブルブッキングだった。空港に着いたらトランクがなくなっていた。タクシーに乗ったら遠回りされてぼったくられた。ホテルに着いたら予約が通ってなかった。エレベーターに 乗ったら動かなかった。部屋のシャワーからお湯が出なかった…… いくらでも思いつき ます。これはもう不可避です。海外旅行に行けば必ずトラブルに巻き込まれる。そりゃ、あなたが執事とか秘書とかボディガードとか連れてファースト・クラスとか自家用ジェットで旅行する人だったら違いますよ。でも、それは逆に言えば、それくらいにお金を遣わないと海外旅行におけるトラブル からは逃れられないということです。
内田 樹. 困難な結婚 (Kindle の位置No.272-)
「よい配偶者」は、そういうときに決してあなたに文句を言わない人です。
内田 樹. 困難な結婚 (Kindle の位置No.282-).
海外旅行に行きなさいというのは、みなさんが結婚して二人で生活を始めたあとに遭遇する無数のトラブルのときに、あなたの配偶者がどんなふうに対応するかの、それが「予告編」だからです。
内田 樹. 困難な結婚 (Kindle の位置No.306-)
僕たちも新婚旅行はプーケット、クアラルンプール、バリ島、バンコク・・・と、東南アジアを2週間ほど周遊しましたが、思い返してみればトラブルはちょくちょくありましたね。
外国人観光客ということで地元価格の数倍でぼったくられたり、シャワーのお湯が出なくなったり、トイレの水が流れなかったり、レストランに携帯を忘れたり、スコールに遭ってびしょぬれになったり、サンダルの鼻緒が取れて素足で歩くことになったり、すごい物乞いに遭ったり、二人がはぐれてしまって連絡が取れなくなったり・・・
僕はこういう時に意外とナーバスになってしまうのですが、妻はトラブルをトラブルだと感じてなかったようです。
あの時は、妻の、引き摺らないあっけらかんとした性格に助けられました。
配偶者を選ぶ基準をもう一度考えてみる
配偶者を選ぶときに絶対見ておかなくちゃいけないのは、「健康で、お金があって、万事うまくいっているときに、どれくらいハッピーになれるか」のピークじゃなくて、「危機的状況のときに、どれくらいアンハッピーにならずにいられるか」、その「危機耐性」です。
内田 樹. 困難な結婚 (Kindle の位置No.311-)
危機的な状況になるほどその人の本性がわかるものです。
お見合い婚活は短期決戦になりますが、お相手のこの部分は確認しておく必要があります。
年収や、ルックスなどのスペックより重要なことです。
今回の本を読んでいて、僕の妻は上の全部に当てはまるなと感じました。
だから僕は彼女を選んだんだ、彼女を選んで正解だった・・・と納得しました。
のろけみたいでスミマセン。
以上、ほんの一部をご紹介しました。
次回、続きとして、またこの本を取り上げる予定です。
興味のある方は、熟読をおすすめいたします。