さて、本日は婚活の障壁となる「親と子の関係」について語ってみたいと思います。ご本人たちは気づいていなくても歪んだ親子関係が子どもの婚活に大きく影響を与え、停滞させてしまうということはよくあることです。
1年以上前の出来事ですが、私たちが実際に目にした話を二つ紹介いたします。
もう時効かなと思い、書かせていただきます。
事例①母の承諾が得られないので…
ある20代後半女性のお母さまから新規無料相談の問い合わせがありました。
お母様と面談に来られた女性は容姿端麗でとてもかわいらしい女性でした。
この女性なら早く結婚していくだろうなと私たちも感じました。
ところが入会手続きを済ませ、婚活を始めるとスムーズにはいかなかったのです。
こちらがお見合い相手の男性を紹介しても、全く承諾しないのでお見合いにすらならないのです。
理由を聞いてみると、学歴が年収がと言われるのですが、深くカウンセリングをしてみると「紹介された男性のプロフィールは母に見せないといけないので…」とのことでした。
つまり、自分がいいかなと思った男性であっても、お母さまが納得をいかないと承諾できないのです。
これは、婚活あるあるなのですが、本人の婚活ではなく、完全に親の婚活になっているパターンです。親子の歪な関係が子どもの未来に大きく左右します。
残念ながら、この20代後半の女性はたったの一度もお見合いをすることなく休会となりました。
事例②意欲満々で入会手続きを済ませたが…
ある40代後半の男性(未婚)から、婚活のお問い合わせがありました。
「70代の母親と二人暮らしです。情けない話ですが、身の回りのこと(料理・洗濯・掃除)は、ほとんど母親にやってもらっています。今はまだ母親が元気なので良いですが、母親が他界した後のことを考えると最近急に不安になってきて、結婚したいと思うようになりました」
そして、説明を聞いて、俄然やる気になってその場で入会を決めました。
後日、意欲満々で入会手続きも無事に終わり、初期費用を振り込んでもらってから数日後、突然の電話。
なんと、クーリングオフしたいとのこと。
理由は、母親に、「結婚相談所で婚活を始めるよ」と報告したら、「お前なんかに、良い人が見つかるわけがない。お金をドブに捨てるようなものだ。」と反対されたのだとか。
確かにそうかもしれないと本人も思い、また、母親には逆らえないから・・・ということで、クーリングオフを伝えて来られたのです。
いい歳をした40代後半の男性が・・・そして、70代の母親が・・・情けなくなりました。
この母親と息子は、お互いに精神的に自立できていない親子関係の典型です。
息子は、母親の言いなり。母親も、心の底で、《息子に結婚されたら奥さんに取られるので嫌だ》と思っているのでしょう。男性は、あと数年で50歳。
今も相変わらず独身で、母親と二人暮らしのようです。
40代・50代の未婚の息子と70代・80代の母親が二人暮らしというパターンは意外と多く、母親が元気なうちは良いのですが、自然の摂理に従うと、親の方が先に亡くなります。そうなった時に、まだ独身で、身の回りのことは何もできない・・・となると、本当に、生活が成り立たなくなってしまいます。ここまで息子が自立できていないのは、《立派なおじさん》の年齢の息子に、何でも手をかけてしまっている高齢の親の責任でもあります・・・
あるデータによると、未婚男性の平均寿命は66.3歳だそうです。
配偶者のいる男性の平均寿命は81.3歳。その差は約15歳。
未婚男性の寿命が短いのは、食生活をはじめとした生活習慣が乱れやすいのが大きいから・・・と分析されます。
今回紹介した、この40台後半の男性は将来に危機感を覚えて、俄然婚活する気になっていたのに、その意欲を母親が潰してしまった悪い例です。本当に息子の将来を思うのなら、息子の婚活を心から応援してあげるのが母親の務めだと思います。
そして、息子の方も、40代後半なら、一人前どころか、二人前くらいの立派な大人。
もう、母親の意見に左右されている場合ではないのです。
まとめ
今回は実際にあった二つの事例を挙げて婚活と親子の関係を取り上げてみました。
婚活がうまく行かない原因の一つとして、親子関係があるにもかかわらずご本人たちが気づいていないことが多々あります。
・婚活を何年かしているが、結果が出ない。理由が分からない。
・自分の婚活がうまくいかないのは親との関係かもしれない。
そう感じた方はぜひ恋する婚活部へご連絡を。
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