結婚における部落差別問題から、選民意識について考える。

今日は、とても言いにくいのですが、この問題について斬り込みたいと思います。

婚活の仕事をしていると、たま〜に部落差別問題にぶち当たります。

ある地域に住んでいる人とのお見合いを、

「部落地区かもしれないからキャンセルしたい」

とか、

真剣交際間際になって、

「もし部落地区の人ならお断りしたい」

とか。

その人の言い分はこうです。

「もし結婚したら血が穢れる」

「穢れた血を、一族に入れるわけにはいかない」

「その地域の人は、総じてガラが悪い」など。

令和の時代に何を言ってるのか?

と、憤りとともに、ため息が出ます。

だいたい、本人よりも、親や祖父母が「あの地域の人と結婚したら絶対にイカン」と言っている場合が多く、それがいつの間にか本人にも染み付いています。

こういう発言をする人は、被差別地域の人の、長年の謂れなき差別で苦しんでいる現実を知っているのか?と思います。

大人になるまで被差別部落出身とは知らずに育ち、いざ結婚となった時に、相手の親からそこの部落というだけで猛反対されて、それを苦に自殺したケースもあるんですよ。

わたしは、差別を受けた当事者にも直接話を聞いたことがあります。

このような差別をする人は、「自分たちはそうではない」と、上からの、選民意識があります。

だいたい、家柄、学歴などで差別してくる人も同じですよね。

仲人さんにもいらっしゃいますが、

「この人の相手なら、高校は私立の●●以上じゃないといけない」

「大学は、最低でも●●大以上じゃないといけない」

「見た目は容姿端麗でないといけない」

「うちの会員様には医師や士業など、ハイクラスが揃っています」

などなど。

何の自慢??と思います。

何のための婚活か?と思います。

仲人さんの会員さん自慢でしょうか?

わたしは、選民意識の強い婚活者や仲人さんは苦手です。

選民意識を持って、「自分たちは特別」と線引きし、他の人を見下すような人って、本当に育ちが良いのでしょうか?

代々医者の家系だからとか、代々政治家の家系だからとか、代々続く裕福な家系・・・だから何?

と思いますよ。

本当の育ちの良さは、ブランドものや高そうな住まいや車を見せびらかすことでもありません。

あれは、正直、いやらしい。

本当に育ちの良い人は、肩書きに関係なく、フラットな目線で見て接することができる人です。

親の影響だと思いますが、ちゃんとした教育を受けてないのだと思います。

親が、子どもの頃から「差別はあってはならないよ」とちゃんと教えていたら、また、肩書きやブランドに左右されてはいけないことを教えていたら、こんな偏った人格には育たないはずなのです。

今、お子さんを持つ親御さんにも、ぜひ考えていただきたいです。

あと、「この人は部落じゃないですか?」と聞かれても、わたしも正直分からないし、差別的な調査には一切協力出来ないことをお伝えしておきます。

今は、どこに依頼しても、このような調査は差別に当たるので調べてもらえません。

「どうしても知りたければ自分で調べてください」としか言いようがないですが、、、

まずは、このような差別をする人間にはなってほしくないです。

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