Q:なほ子さんは何で結婚相談所を始めたのですか?
A:わたしは結婚したのがとても遅く、41歳の時でした(2017年当時)。
と言っても、それまで結婚願望がなかったわけではありません。
うちの母は25歳で結婚し、26歳で長女(わたし)を、28歳で次女(妹)を出産している(←それでも当時は遅めだったらしい)ので、10代の頃のわたしは、20代になったら普通に結婚して、2人くらい子どもを産んで・・・という当たり前の未来を想像していました。
※母がそうだったのだから、自分もそうなるという根拠のない自信。
しかし、母が20代だった70年代の「望めばほぼ誰でも結婚できていた時代」とは違い、2000年代の結婚の現実は、そう甘くなかった。
もちろん、20代ですんなり結婚していく友人知人、同僚もいました。
29歳の時に、「もうすぐ20代が終わってしまう」ということに焦りを感じたりもしたけど、まだまだ結婚というより恋愛したい気持ちも強く、まあまだいいかなと思っていました。
30代に入ると出会いは激減しましたが、20代よりも30代の方が生きやすくなってきて、30代の10年間は、特に婚活めいたこともせず、仕事や趣味や、結婚に繋がらない恋愛をしているうちに、あっという間に過ぎていきました。
そして迎えた39歳11ヶ月の時。
わたしは、12年ぶりに婚活パーティーに参加したのですが、12年前の27歳の時と違って全くモテず(涙)・・・。
それから2週間後に、婚活パーティーを主催していた結婚相談所から、営業の電話がかかってきました。
そして、軽い気持ちで結婚相談所の門を叩いたわけですが、その場で、婚活カウンセラーさんから「30代と40代では婚活市場での価値が全然違う」という客観的データを見せつけられ、脳天が弾けるような、厳しい現実を知ることになります。
もうあと2週間で40歳になるのにどうしよう・・・と、その時、本気で焦りました。
しかし、説明を受けても、当時のわたしは、結婚相談所の料金は高すぎると思ったし、出会って3ヶ月で結婚相手を決めるという結婚相談所システムがどうしても納得できなかった。
ただ、その時に「お試しでいいから、一度無料で会ってみませんか?」のカウンセラーさんからの提案に、「まあ、そうやね。無料なら会ってみようかな」と、お試しで、結婚相談所ってどんなものか興味もあったので、お見合いしてみることに。
まず聞かれたのが希望年齢。
わたしは、気が合えば年齢はあまり拘らないタイプなので、「まあ、上限は20歳上、下限は10歳くらい下までなら大丈夫」と、上下30歳の幅を取って、軽い気持ちで答えました。
そしたら、、、紹介されたのが、50代後半で、子どもが欲しいという、初婚で資産家の男性。
当時わたしは39歳、お相手は56歳。
そりゃあ、抵抗はありました。
自然に出会って好きになるなら、56歳でも60歳でもアリですが、いくら資産家でも、さすがに17歳上はどうだろうと。
※ちなみにわたしは、お金は自分で稼げば良いと思うタイプなので、相手の経済力にはそんなに拘りはありません。
でも取り敢えず、せっかく紹介してくださったのだから、モノは試しでお会いしてみることに。
確かに素敵な紳士でしたが、子どもを望まれても、わたしも産めるか微妙な年齢だし、何より、17歳の年齢差は気になりました。
結局、その方とは、2回お会いしてお断りすることになり、結婚相談所に本入会することはなかったのですが、この時の経験は、その後のわたしの人生に大きな影響を与えました。
まず、本気で焦り始めました。
そして、
「絶対に、今度付き合う人とは結婚を前提に付き合い、1年以内に、妥協せず結婚しよう」
と決意しました。
そこで、結婚相手として、今の夫が出てくるワケですが、出会いや、付き合うようになったきっかけは今回は省きます。
とにかく、決意してから3ヶ月で、それまで2年間も単なる友達関係だった夫と付き合うようになり(付き合うと同時に同棲)、その1年後には結婚していました。
そして、ようやく、結婚相談所を始めたきっかけにつながるのですが、結婚式の1ヶ月前。
今までの自分の半生を思い出しながら、うとうとと昼寝をしていたら、パッカーンと天啓が降りてきて、「そうだ、結婚したら結婚相談所をしよう」と閃いたのです。
本当は20代で結婚したかったのに、20代、30代を独身で過ごし、長い長い、トンネルのような独身時代を経て、やっと、最愛の人との結婚が叶おうとしている。
わたしが結婚相談所をしたら、自らの経験を活かせて、多くの人の縁結びができるんじゃないか?
と思いました。
昼寝から目覚めてすぐに、夫に相談したら、賛成してくれました。
そこからの行動は早かった。
何のノウハウもないのでまずは修行したいと、以前、一度、お試しで門を叩いた結婚相談所に問い合わせ、「パートで雇ってもらえませんか?」と聞いてみました。
すると、その結婚相談所は、
「自分たちも立ち上げてそんなに経っておらず、パートを雇う余裕はない。でも、今度、別で《恋活部門》を立ち上げるから、代理店としてやってみませんか?」と提案がありました。
そこで話に乗ってみた恋活事業。
恋活なので、出会い場を提供するのみのサポートで、それ以上は、独身男女にお任せというものでした。
結局、1年半ほど恋活事業に携わらせていただき、その間、登録者も100名程度まで増やすことができました。
その後、本来やりたかった、ご成婚までのサポートという婚活事業(結婚相談所)への独立に、ステップアップすることになりました。
恋活事業を1年半させてもらったことは、その後の結婚相談所をスムーズに始めるにあたって、とても有益でした。
半年の準備期間を経て、2019年5月1日(令和が始まったその日)に「マリッジサロン 恋する婚活部」を立ち上げました。
とにかく、わたしが結婚相談所を立ち上げたきっかけは、20代30代と長い長い独身生活を経て、やっと41歳で最愛の人と結婚できたことから、この経験を活かして、「年だから」とか、「妥協しないと結婚できない」「無理に結婚しなくてももう独身でいいや」と、結婚を諦めている人たちに、魂が喜ぶ本当に幸せな結婚を広げたい、ご縁を結びたいと思ったことからです。