「毎回、お見合いに行くのが苦痛です。好きでもない初対面の人と、毎回毎回、一から会話をするのが苦痛なんです。お見合いというシステムが、自分に合ってないみたいで・・・こんな苦しい思いをするなら、もう結婚なんてしなくていいかな」
こんな心の叫びを今まで何度も聴いてきました。
昨日も、夜中に1時間、女性会員さまとコンコンとお話ししました。
年齢は40代後半、アラフィフ、初婚。
見た目は同世代の中では若く見えるし、可愛いです。
しかし、お見合い成立になるのはアラカン世代(50代後半)のおじさんばかり。
せめて同世代の、できればイケメンとお見合いしたいのに、10も年上のおじさんとばかりお見合いで、年齢差を感じて、テンションが下がる・・・
自分と釣り合うのはおじさんばかりということ?!
かと言って、同世代なら誰でも良いわけでもなく、身長が高すぎたり低すぎたり、太っている人、髪が薄い人やモッサリした人はイヤ。
年収も、250とか300とか言われるとテンションが下がる。
こんなことを繰り返しても意味がないような気がする、私が好きになれる人ってどこにいるんだろう。ここにはいないのかな?
あなたの考える「普通」は本当に普通なのか?
さて、結婚相談所での婚活は、アラフォー世代以上は圧倒的に男性が優位です。
年齢が上がるにつれて・・・、特に40代以上になると、全体的な男性会員の割合が3、女性会員の割合が7ぐらいになり、条件の良い男性に女性が群がる形になります。
そして男性の比率が少ない分、条件や容姿はごくごく普通の男性でも、どちらかというと男性の方が女性を選べる立場にあります。
たとえば47歳で初婚、年収3000万、一流大学卒、福山雅治のような見た目の会社経営者、性格は女性をリードしてくれて、話が知的で面白くて、物腰も柔らかく優しい、今まで仕事に一生懸命になっていたから婚期を逃したような男性が登録したら、同世代の女性はともかく、10歳年下、いや下手したら30代前半の女性からも申し込みは殺到するでしょう。
そしたらその47歳の男性は、わざわざ同世代の女性を選ぶことなく、30代前半の可愛らしい女性を選ぶ。
これは当たり前のことかもしれません。
「いやいや、何もそこまでは望んでません!普通でいいんです!」
とおっしゃるかもしれませんが、その普通の基準をヒアリングしてみると、けっこう高い。
まずは年収は500はほしい。
できれば大卒、知的な人、同世代。
離婚歴はあってもいいけど、子どもがいたらイヤ。
タバコはイヤ。転勤がある人はイヤ。
見た目も、中の上以上で。
太ってる人・禿げている人、低身長は無理。
会話はリードしてくれる人がいい。
と、まあ、こんな感じです。
結果、結婚をあきらめるか、マッチングアプリに行くか。
では、婚活に行き詰まった40代女性はどうしたら良いのか?というと、結婚を諦めるか、マッチングアプリに流れる女性が多いんですよね。
マッチングアプリは、真逆の現象で、年齢が上がるにつれて男性が増え、女性が減ります。
40代以上になると、男性7に対して女性3の割合。
結婚相談所では出会えなかったような、イケメンの年下くんとマッチングすることもあります。
完全に、女性優位♪♪
と思いきや、ここに大きな落とし穴があります。
40代以上の、男性のマッチングアプリ登録者の半分は、既婚者です。そして残りの半分も、まじめに結婚したいから登録しているという男性はごく少数派で、軽い恋愛気分や、ヤリモクやママ活目的の人がほとんど。
そして、ごく少数派の、まじめに結婚したい40代以上の男性のマッチングアプリ登録者は、失礼ながら、女性から見て魅力的に見えない容姿や年収の人が多い。(年収はマッチングアプリならサバも読めますので、100%信用しない方がいいです)
悲しい現実ですが、
《いい人はとっくに他の人のものになっています。》
アラフィフ女性が、15歳以上年下のジャニーズ系のイケメンとマッチングして、すっかり初対面から舞い上がって身体まで許したのに、そこから音信不通。女性は精神的に参ってしまい、不安から電話占いにハマって占いジプシーとなり、何人もの占い師に彼の気持ちや連絡がいつ来るか?を聞きまくって散財した・・・という話もあります。
さあ、40代で婚活する女性は、これからどうしたら良いでしょうね??
いや、40代と言わず、30代後半のアラフォー世代から当てはまってきます。
解決策:4段階の学びレベル
人間の学びのレベルは、常にこの4段階に分けられます。
①無意識無能(快ゾーン)
「意識になく、出来ない」状態です。
婚活に当てはめると、結婚が意識になく、全く行動していない状態。
独身の友達と遊ぶ方が楽しい!
一人でいるのが自由でいい!
今は仕事が大事!キャリアが大事!
などと思っているような状態です。
※もちろん、結婚が全てだとは思っていません。結婚したくない人は結婚しなくても良いと思っています。
②有意識無能(不快ゾーン)
「意識はしているが、出来ない」状態。
行動しないと結婚できないと分かっているのに、やりたくない。
好きでもない初対面の人と会うのが苦痛。お見合いに行きたくない・・・という状態。
③有意識有能(不快ゾーン)
「意識していたら出来る」状態。
行動しないと結婚できないと分かっているから、苦痛なお見合いも頑張って続けている状態。
④無意識有能(快ゾーン)
「意識せずに出来る」状態。
無意識レベルで、《結婚できる!!結婚する!!》と確信を持っていて、毎回のお見合いもわくわく楽しくて仕方ない。
人間の本能は《快ゾーン》を求める。
大原則として、本能は、常に《快》を求めます。
②、③の《不快ゾーン》から抜け出したい。
だから、
②《有意識無能》や③《有意識有能》のゾーンで苦しい思いをしていると、
①《無意識無能》の、「婚活するより独身の友達と遊んでいる方が楽しいし、何より独身は自由でいい。あー、楽チン楽チン」に戻って、イヤな婚活を忘れようとします。
これは、本能的には《快》です。
そして、②と③のレベルは、理性となります。
婚活をやめたら一瞬、楽にはなるけれど、それは逃げでしかないし、人生という長い目で見たら孤独な未来が待っていることが分かっています。
しかし、《不快》には違いない。
早くここを抜け出したい。
その時に、①の《無意識無能》に戻るのか、突き抜けて④の《無意識有能》ゾーンに到達するのか?で、明暗は分かれます。
実は、入会の時点で④の《無意識有能》ゾーンに到達している人が、全体の2割程度いらっしゃいます。
彼・彼女らは、特に根拠はなく、「絶対に結婚できる」「絶対に結婚する!」と確信して入会してきています。
この人たちは、毎回、新しい出会いのあるお見合いに行くのが楽しみで仕方ない。
そして、自らの宣言通りに運命のお相手に出会い、ほとんど苦労することなく、短期でスルスルっと成婚退会していかれます。
万が一、タイプじゃない人に出会っても、「これも経験♪楽しかったなぁ!ありがとうございます」と捉えることが出来る人です。
ただ、誰もがこの④《無意識有能》ゾーンに最初から達しているか?というと、どうしても、今までの心の癖やトラウマなどもあり、なかなかそうはいかないものです。
あなたは今、どのゾーンにいますか?
しかし、自分が今、①〜④のどのゾーンにいるのか?を俯瞰し、意識することはとても大切です。
婚活がイヤになっている人は、②《有意識無能》と①《無意識無能》のゾーンを行ったり来たりしています。
誤解のないように言うと、①《無意識無能》が悪いわけではありません。それはそれで《快》で、ご本人が幸せなら良いのです。
一番ダメなパターンは、自ら①《無意識無能》を選んだのにも関わらず、それを誰かのせいや環境のせいにしている人です。
●いい人に出会えないのは、いい人を紹介してくれない仲人さんのせい
●いい人に出会えないのは、こんな田舎に住んでいるから
●いい人に出会えないのは、こんな容姿に産んだ親のせい
●いい人に出会えないのは、愛情をかけて育ててくれなかった親のせい
●いい人に出会えないのは、私をいじめた同級生のせい
●いい人に出会えないのは、少ないお給料しかくれない会社のせい
だから、もう、無理。やーめた!
etc・・・
こんな人は、婚活のみならず、他のことにおいてもすべて「他責」にしているので、自らが成長することがありませんし、幸せへの道は厳しいと言わざるを得ません。
あなたは今、どのゾーンにいますか?
わたしは今、
「毎回、お見合いに行くのが苦痛です。好きでもない初対面の人と、毎回毎回、一から会話をするのが苦痛なんです。」
という、②の《有意識無能》ゾーンにいる人に向けてこのコラムを書いています。
ペースを落としてでも婚活を続ける。
解決法は二つあります。
一つは、本能のまま、①の《無意識無能》ゾーンに戻り、婚活を辞め、楽な方に流れること。
もう一つは、理性で、③の《有意識有能》ゾーンに行くよう、今は辛くても明るい未来が拓けていることを信じて、歩みを止めないこと。
この場合、むやみやたらにお見合いを続けると疲労困憊しますので、ペースを落としても良いです。
ペースを落としても良いので、たとえ月に一人、2ヶ月に一人ペースでも良いので、婚活をやめないことです。
また、一人でしようとすると挫折するので、信頼できるメンターを持つことです。
そして、メンターのアドバイスには素直に従う心が大切です。
ここで、「でも」や「だって」、「どうせ無理」などの口癖は禁物です。
②《有意識無能》状態から③《有意識有能》に階段を上がり、自己肯定感が上がってくると、そのうち④《無意識有能》ゾーンに達してきます。
そうなると、婚活するのが楽しくて仕方なくなり、運命の人に出会うのも間近となります。
どちらの道を進もうが、最終的にはご本人の判断となりますが、わたしは、圧倒的に後者の選択をお勧めします。
そして、わたし自身、基本的に楽な方に流れがちな人間なので、あなたの気持ちも痛いほどよく分かります。
しかし、成長するためには、意識して自分が変わらなければならない。
・・・と、やっと気付いたのが、39歳11ヶ月の時でした。
あの時、本気で「このままでは一生独身だ。そうだ、結婚しよう」と、心に火がついたのです。
わたしができたのだから、あなたにもできます。
いつも応援しています。