徒然なるままにふと我に返り思うこと

こないだ、ふと我に返ったことがあって。
というのは、2017年初夏の頃(当時41歳)、自分の結婚式の1ヶ月前にうとうと昼寝をしていたら、パッカーンと「結婚相談所をやろう」と、天啓のようなものが降りてきた。

そこから、わたしの運命は動き始め、見ず知らずのこの世界に足を突っ込んで、最初の恋活事業の代理店の時から数えたら8年、その後、準備が整って結婚相談所を経営し始めてからも、6年以上が経った。
一番若い会員さまは20代前半、最高齢は70歳のステキなマダム。
いつの間にか100名近くの会員さまを抱えるようになった。

わたし自身は、超晩婚の41歳で結婚して、今年は何と50歳になる。
普通に考えたら、恋愛だ婚活だなんだという世界からはもうとっくに卒業しているはずなのに、なぜこの世界にいるのか。

おそらく、人生前半で得た恋愛や結婚の学びを、人生後半で他人の縁結びをさせてもらうことで還元していく使命があるからなんだと思う。

そして毎日、寝ても醒めても婚活の会員さまのことばかり考えている。
うちは、大手と違い、営業時間なんてあるようでないようなものだから(とはいえ、ちゃんと休まないといけないとは思っている)、仕事とプライベートの境目があまりない。

夫婦でやっているものだから、昨日も22時過ぎまで夫とミーティングをしていたり。
こりゃいい加減、スイッチをプライベートモードに切り替えないといけないと思い、お風呂に入って寝た。
そしたら夜中に会員さまからLINEが入ってきたり。夜中はLINEを見ないと決めているけれど、どうしても「何事?」と、ついついクセで見てしまう。
今朝も早朝からLINEが入る。営業時間までは返さないでおこうと思うけど、早く返事をしてあげたほうが良いかと、ついついまた返してしまう。

いつも即レスを求められると困ってしまうけど、自分の性分としてはなるべく早く返したいと思っている。

大手から移籍してくる人も多いが、「何か質問をしても返信がすごく遅かった」とよく聴く。
そりゃあ大手の婚活カウンセラーさんは会社員なので、営業時間外は対応できないよ。プライベートもあるしね。

個人でやっている恋する婚活部は、表向きは定休日は火曜水曜、営業時間は9:00〜20:00と一応設けているものの、営業時間外も完全にオフというわけにはいかない。
裏でお見合いの調整をしていたり、会員さまの緊急のお悩みを聴いていたり、プロフィールを作成していたり、いつもの30%くらいの感じで動いている。

他の個人でやっている結婚相談所の先生も、仕事とプライベートの切れ間があまりなくて、こんな感じなのだろうと思う。
かなりボランティア精神がないとできないし、お金儲けだけを目的にしていたらぜったいにできない仕事だとつくづく思う。(それでも金の亡者と陰口を叩かれることもあり、悲しくなることも・・・)

時々、全て忘れて、自分のために時間を使おうと思うことがある。
今朝は早朝から少しの時間だったけど瞑想して、蝉の鳴き声を聴きながら、「夏だなぁ」と感じた。
そして何十年も前の、生まれ育った家族のことを思い出していた。
わたしはいつの間にか「中西」になってしまったが、結婚する前は「牧野」だった。
「まきのなほこ」だった時代のことを思い出していた。
牧野っていう苗字が牧場の牛みたいだし、漢字を書いても書きにくいし、「牧野さん」と呼ばれるのもちょっとイヤだなと思ったこともあったけど、今思えばステキな苗字だったなと思う。
今度、たまたまうちの会員さまが、「牧野さん」という苗字の方とお見合いをすることになって(うちの牧野家とは全く関係ないと思われる)、ちょっと心踊ってしまった。

しかし、「まきのなほこ」だった40年あまりと、「なかにしなほこ」になってからのこの9年は、ガラッと人生が変わった。

20代とか30代の頃の、独身時代の自分にタイムスリップしたら、まさか、自分が結婚相談所を経営してるなんて思いもよらないだろう。

性格も何だか変わったように思う。
昔はもっと陰キャだった。まあ今も十分、パリピとは真逆だし、陰キャで不思議ちゃんの自覚はあるけど、人にアドバイスを差し上げたり、人前に出ることも多いので、しっかりしなくてはと思っている。
でも近しい人にはADHDっぽいと言われる(笑)
だから、ちゃんと注意しているつもりが、いつもどこかしら抜けている。
うちに集まってくる会員さまは、ちょっと宇宙人的な感覚を持った人が多いので、こんなわたしでもちょうど良いのかもしれない。

さてこういうコラムはどうやって書いているのかというと、たいてい文章が天から降りてくるので、それをツラツラと書いている。

まとまりがなくなってきたのでこの辺で。

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