結婚相談所でお話をしていると、
特に再婚の方や、50代で初婚の方から、
こんな言葉をよく聞きます。
「焦っていないんです」
「籍にはこだわっていなくて」
「生涯のパートナーがいればいいと思っています」
その考え方自体は、
とても大人で、落ち着いた判断だと思います。
再婚の方であれば、
「必ずしも籍にこだわらなくてもいい」
そう感じるのも、自然なことですよね。
ただ、少しだけ
立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
そもそもマッチングアプリでは、
本気の出会いがなかなか見えなかった。
だからこそ、
結婚相談所という場所を選ばれたのでは
ないでしょうか。
・相手の真剣度が分からない
・関係が曖昧なまま終わってしまう
・時間だけが過ぎていく
そうした経験を経て、
「もう少しきちんと向き合える場所で探したい」
そう思われたのだと思います。
でも実は、
ここからが、とても大切なところです。
「焦っていない」とおっしゃる方ほど、
コツコツ婚活を続けているかというと、
実際は、驚くほど早くやめてしまうことが多いのです。
数人お会いしただけで、
「もう疲れました」
「向いてない気がします」
中には、
誰とも会わないまま
静かにフェードアウトされる方もいます。
・・・あれ?って、思いませんか。
本当に「焦っていない」なら、
地道に、淡々と、
続けていけるはずなんです。
なのに、なぜ
そんなに早く諦めてしまうのでしょう。
ここで少しだけ、
厳しいようですが、正直にお伝えしますね。
多くの場合、
「焦っていない」という言葉は、
本音ではありません。
それは、
⭐️動けない自分を守るための言葉
⭐️本気になるのが怖い自分を正当化する言葉
になっていることが多いのです。
ここで思い出してほしいのが、
SOS(そう思ったら、そうなる)
という考え方です。
人は、
自分が「そうだ」と思っている方向へ、
無意識のうちに行動を選び続けます。
「焦っていない」
そう思っていれば、
行動の優先順位は下がっていく。
「まだ決めなくていい」
そう思っていれば、
決まらない時間が、
そのまま続いていく。
良い・悪いの話ではなく、
とても自然な心の仕組みなんですね。
もちろん、
「籍にこだわらない」
「形より中身が大事」
それが明確な価値観で、
その前提で行動しているなら、
何も問題はありません。
でももし、
少しだけ本気になるのが怖くて、
立ち止まる理由として
「焦っていない」という言葉を使っているとしたら。
それは、安心ではなく、
止まっている状態かもしれません。
人生は、
自分が選んだ方向に、
静かに進んでいきます。
「まだ決めなくていい」という選択も、
実は「今は変えない」と
決めているのと同じなんですね。
ここで、
ひとつ実際のお話をさせてください。
以前、
50代の女性が入会されました。
離婚歴は2回。
「もう結婚はこりごりです」
そうおっしゃりながらも、
「生涯のパートナーはほしい」
という想いを持っていらっしゃいました。
そこで彼女は、
事実婚希望で活動をスタートされました。
その気持ちは、とても自然でした。
たくさん経験し、傷ついてきたからこそ、
自分を守るための選択だったのだと思います。
ただ、現実として
事実婚希望では、
お見合いに進みにくく、
出会っても「この人だ」と思える方には
なかなか巡り会えませんでした。
ある日、わたしは
とても静かに、こうお伝えしました。
「やっぱり、
事実婚を希望される男性って、
どうしても少ないんですよね……」
彼女はその日は何も言わず、
一晩、じっくり考えられました。
そして翌朝、
届いたLINEは、
短く、でもとても強いものでした。
「事実婚じゃなくて、
結婚することに決めました」
それは条件変更ではなく、
覚悟を決めた瞬間でした。
そこから流れは一気に変わり、
数ヶ月後、年下の誠実な男性と出会い、
出会ってわずか1週間でご成婚。
その後すぐに入籍され、
今はとても穏やかな結婚生活を
送っていらっしゃいます。
彼女が変えたのは、
条件ではありません。
「どうなっても、
もう一度きちんと向き合う」
そう決めたことでした。
SOS(そう思ったら、そうなる)。
覚悟を決めた瞬間、
出会う人も、
ご縁の流れも、
自然と変わっていくことがあります。
焦る必要はありません。
でも、気持ちをごまかさないこと。
それだけで、
出会いの質も、選び方も、
少しずつ、でも確実に変わっていきます。
大丈夫。
ちゃんと考えて選ぼうとしている方ほど、
最後はご自身が納得できるご縁に
たどり着いていらっしゃいますから。





