5年間、結婚相談所をやってきて明らかなのは、入会してもごく短期で辞めてしまう率が圧倒的に多いのは、女性である。
ごく短期(1ヶ月〜半年以内)での中途退会の男女比は、1:9(男:女)くらい。
いや、0:10と言ってもいいくらいだ。
これは、全国津々浦々、どこの結婚相談所でも同じらしい。
男性は、一度入会してきたら、よっぽどの理由(転勤や酷い失恋とか)がない限り、結婚が決まるまでほとんど辞めない。
しかし、女性は、極端な場合、誰とも会わずに、または1人か2人とお見合いしただけで、「婚活に疲れました」「会いたいと思える人がいません」「ピンとこない」などと辞めていったり、休会したまま戻ってこなくなる人が一定数いる。
男性では、このパターンは絶対ない。
男女の脳の違いなのか??
女性は「気分」で動くから??
しかも、その短期中途退会は、一番頑張らないといけないアラフォー世代の女性がほとんど。
もしかしたら、結婚に焦ってるからこそ、すぐに結果が出なかったからといって違う場所に移ろうとするのかもしれない。
で、その女性たちは、結婚相談所を辞めてどこへ行くのかというと、多くの場合はマッチングアプリへ。
「アプリの方が安価だし、いい男がいる」
と思って流れる(過去にやっていた人は戻る)。
しかし、声を大にして言いたいのは、
「いい男で、かつ、結婚願望のある男は、マッチングアプリ市場にはいないぞ!!!!!」
ということ。
いい男の大半は、マッチングアプリを使わなくても、日常生活の中で彼女ができて、30代半ばまでに、とっくに結婚している。
あなたの周りの、誰もが認めるいい男で、
「マッチングアプリで結婚しました」
っていう人は、ほとんどいないんじゃないかな。
(いたらホンマごめんなさい)
じゃあ、結婚相談所にはいない感じの、ドキドキさせてくれて、同世代で、モテそうな男がマッチングアプリにいたとしたら、そのほとんどがまだまだ真面目に結婚を考えていない層の人か、もしくは既婚者である。
マッチングアプリでモテている男性は、プロフィール上で写真が良いか、年収が高いかのどちらか。
マッチングアプリの年収や写真は、大半が盛られている。
マッチングアプリで高年収男性(800万〜)の実際の年収は、半分以下だという話もある。
※彼らも、年収を高く書けば女性が寄ってくるのを知っている。
マッチングアプリ経験者で、「私、年収1000万円以下の人とは付き合ったことがないんですぅ」とか、ドヤ顔で言う女性がいるけど、うーん、どうだろう。
男性の年収の本当のところはわからない。
マッチングアプリに生息している、一部のモテそうな男性は、本命の彼女(または妻)はいるけど、ちょっとつまみ喰いしてみたいと考えてたりする。
だから、見た目の良い格上の男に遊ばれて、1回か2回でポイ捨てされて、それでも、マッチングアプリがやめられなくなる。
マッチングアプリ依存症になって、「毎週誰かに会ってないと不安」という女性もいる。
彼氏もどきはすぐにできても、結婚にはなかなか行き着かないのだ。
いつまでも恋愛したいという思いが強い人ほど、そのまま歳を重ねて、あっという間に40歳、50歳になってしまう。
ところで最初のテーマに戻るけど、女性は「結婚したい」と思って結婚相談所に入会したら、もう少し腰を据えて頑張ってほしい。
仕事なら、多少嫌なことがあっても、辞めずに続けていると思う。
それは「仕事を辞めると収入がなくなって、生活できなくなる」というのが大きな理由だろう。
婚活は、辞めても生活できなくなることはない。
そして、目先のとりあえずのストレスはなくなる。