地方自治体の婚姻率を上げるには。

地方自治体で行われている独身者の婚姻率を上げるための施策としてよく行われているのが、婚活パーティー、婚活イベント、もしくは県や市が運営する公営の結婚相談所があったりしますね。

でもそれを自分事として考えた時に、正直、「どれも、こっ恥ずかしくて参加したくない」と思います。

例えば、今、わたしが47歳独身だったとして。

心の底では結婚願望があっても、表向きには結婚願望を知られたくないし、パーティーもイベントも、公営の結婚相談所も、どれも小っ恥ずかしくて参加したくないし、入会したくありません・・・。(それが40代50代を対象とするものだったとしても、イヤです)

いや、10年前、実際に独身で結婚に焦りがあった37歳だったとしても、20年前の、結婚適齢期の27歳だったとしても、おそらく参加しなかったと思います。

かつてのわたしみたいな、プライドだけ高い独身者が一番面倒くさいですよね・・・。自分でもよ〜くわかっていますよ(笑)

毒を吐くのを承知で言うと、そういうイベントに集まる男性で、「この人はいい!」と思えるのは20人参加していたとしたら1〜2人くらい(←サクラ?!)。

そしてこの1〜2人の男性に女性の人気が集中する。

他は、申し訳ないけど、冴えないモッサリした男性ばかり。

何ならスタッフの男性の方がキラキラしていて、スタッフに恋する参加者が多かったり。

特にその地域に住む人にとって、人口が少ない地方自治体が開催するものだと、地域に顔を知られてたり、「あの人、参加してたよ」と噂が回るのも恥ずかしいし、なかなかハードルが高かったりします。

それに、いくらパーティーやイベントを乱発したところで、一過性のものになったり、結局は恋愛強者がくっつくだけだったりして、恋愛弱者はいつまで経っても独身のまま。

※恋愛強者は全体の3割、恋愛弱者は全体の7割です。

わたし自身、独身の頃を思い出すと決して恋愛強者だったわけではなく、分類すると恋愛弱者の方でした。だから41歳まで独身だったというのもあるのですが・・・!

20代の頃よく参加していた合コンでは、いつも見た目が男ウケする子に持っていかれていたし、第一印象で「この子かわいい!」と思われるような容姿ではないことは、自分でも十分、よくわかっています。

だから、短時間で勝敗が決まる合コンで彼氏ができたことは皆無です。

わたしの場合、恋愛の始まりは、仕事関係や、男女の出会いを意図しない仲間の中からで、ある程度時間をかけて仲良くなって・・・というパターンがほとんどでした。

今の夫とも、2年間という長い時間をかけて、友達から恋愛に発展しました。(そこから結婚までは+1年半)

だからこそ、ちゃんと中身を見てもらえたと思っています。

わたしは、見た目で勝負するわけにはいかないので、時間をかけて中身に惚れてもらうしかないんです。

恋愛弱者が結婚するには、お見合いか、あるいはわたしのようにある程度時間をかけてお互いを知り、愛を育む必要があります。

でも、お見合いは、条件婚活です。

学歴や年収、容姿などの条件面が悪いと、なかなかハードルも高いのが現実の厳しいところです。

わたしも今、独身で結婚相談所に入会したとしても、モテる自信は全くないです(笑)

じゃあ、わたしのような恋愛弱者が結婚するには?

地方自治体の婚姻率を上げるにはどうしたら良いのか?

を命題として考えた時に、ピンと思いついたのが、シェアハウス構想です。

テレビでもよくやっている、シェアハウスで男女が住み、恋愛が生まれるアレ。

ただ、テレビに出るのは好奇な人の目もあるし、よっぽど目立ちたがり屋ではない限り、恥ずかしいですよね。

だから、アレをヒントにして、テレビとかではなく、地方自治体単位でシェアハウスを作るのです。

ちょうど今、過疎の地方自治体では、廃校になった建物がたくさんあります。

それを、独身男女が住むシェアハウスに改装するのです。

一つの廃校だけでなく、いくつも。

元教室を各個人の部屋にします。

個人はそこから仕事に行き、帰ってきます。

そして、約束しなくても何となく集まってくるような、ある程度大きな場所(食堂とか)で、日々、自由に語らう。(いつも参加は自由)

あとは、一緒に施設の掃除をしたり、食事も交代で作る。

その中で自然に恋愛が生まれたりすることもあるでしょう。

施設の管理人を一人置き、この人がご縁を裏から支える。(お互いの気持ちを聞いたり、もうちょっとで上手くいきそうな人をサポートしたりする)

カップルになったらシェアハウスから出ていくことが条件で、カップルにならなかったとしても、同じシェアハウスに住む期限は1年にして、別のシェアハウスに移動する。

そしたら、入れ替わり立ち替わり、新しい人が入居してくるし、面白くないですか?

そういう廃校になった建物が、地方自治体にはたくさんあるので、そこを独身男女のシェアハウスに改装すると、とても面白いことになると思います。

地方で、一度も実家を出たことがないという人もいますが(実家の居心地が良いからとか、お給料が少ないので実家を出れないというのも聞きます)、実家を出て半分一人暮らしの共同生活をする中で、社会性を身につけることにもなります。

シェアハウスの家賃は収入によって決めて、お給料の少ない人も入居できるようにすると良いですね。

「単純接触効果」と言って、一般的に、人は接触回数が多くなれば多くなるほど好感を持つようになります。

できるだけ自然な感じで、日常生活を送りながら、少しずつお互いを知り、男女の仲が深まっていくというのがこのシェアハウスのポイントです。

そして、表立って男女の出会いを意図しないシェアハウスにするというのもポイントです。

友達ができるだけかもしれないけど、それでも良しとします。

(だって、ほとんどの独身男女が、「自然な出会いがいい!」って言いますよね)

考えたら楽しくなってきました。

どこかの自治体、やらないかな。

やらないなら、わたしが将来、個人的にシェアハウスやろうかな。

大掛かりに廃校とかでなくても、田舎の空き家をシェアハウスにして、そこで複数の独身男女が住むようにしたら十分かもしれません。

婚活パーティーやイベントを乱発したり、公営の結婚相談所をやるより、よっぽど地方自治体の婚姻率が上がる気がします。

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