結婚はもう諦めたけど、子どもだけはほしい。自分の遺伝子を遺したい。

わたしが今までお話しした中では、40代後半の女性で、
「結婚はもう諦めたけど、子どもだけは諦められない。精子バンクで探して、種(タネ)だけほしい」という方がいらっしゃいました。

まあ、世の中にはいろんな価値観があり、それを否定はできませんが、40代後半で初産なら、精子バンクで若い精子を提供してもらったとしても、なかなか妊娠自体が難しくなっている年齢です。

最近は、見た目がとても若い40代後半の女性もいらっしゃり、「自分ならまだ子どもを産める」と思うのも仕方ないかもしれません。

しかし、見た目が若いからと言って、子どもを産めるかどうかはまた別の話です・・・。

世の中には47歳や51歳で子どもを産んだ人もいるし、ギネスでの出産最高齢は確か67歳だったので一概には言えませんが、20代30代までの若い頃に比べて、40代の妊娠力はガクっと落ちています。

2008年のことになりますが、当時25歳だった歌手の倖田來未さんが、ラジオ番組で「35歳になるとお母さんの羊水が腐ってくる」と発言したことがネット上で大きな波紋を呼び、「デリカシーがない」などの批判が相次ぎました。

それを聞いて、当時はわたしも彼女に対して憤りを覚えたのですが、35歳を超えると妊娠力が落ちてくるのは本当です。

なので、40代後半・初産で子宝に恵まれること自体が奇跡なのです。

それでも、どうしても自分の遺伝子を持った子どもが欲しいなら、精子バンク→海外の代理母にお願いする・・・とかになってきますかね。。。

それは、とっても高額だし、一般人には現実的ではありません。

仮に願いが叶って、自分の遺伝子を持った子どもができたとしても、一人での子育ては想像以上に大変です。

※両親に手伝ってもらうとしても、本人が40代後半なら両親も高齢ですよね・・・。

「体力のある20代での子育てでも大変なのに、40代の子育てって、本当に大変」

と、子育てを経験した人は口を揃えて言います。

わたしも若い頃、保育士をしていたのでよく分かりますが、子育ては、本当に、本当に、体力勝負です。

そして子どもは大きくなるし、反抗期もやってきます。

「かわいいかわいい」で済ませられる犬や猫とは訳が違います。

ちなみにわたしの場合は、保育士をしていた20代の時、毎日、怪獣のような子どもたちを相手にして、走り回って、クタクタで仕事を終えて一人暮らしの部屋に帰ってきたら、もう晩ごはんを作る気力&体力は残されていませんでした・・・。

「それでもいい、どうしても子どもがほしい」という覚悟があるなら、(自分の遺伝子ではないですが)40代後半なら、特別養子縁組の里親制度を使った方が、まだ現実味があります。

しかし特別養子縁組の里親制度は、未婚ではダメで、【子どものいない夫婦であること】(5歳以下の子どもの里親になるには、自治体により夫婦の年齢に条件がついていることもあります)が条件となります。

【未婚で子どもだけがほしい】という人は、いろいろ大変です。

それでしたら、子どもの前に結婚相手を求めた方がずっと現実的です。

40代以上でどうしても子どもがほしければ、まず急いでするべきことは婚活です。

できれば半年以内に相手を決めるつもりで。

「結婚はもう無理だと思うから、子どもだけでも」という考え方はおかしくて、

40代以上で、難易度の高い方は、《結婚》<《妊娠》です。

それなら、先にまだ難易度の低い《結婚》からチャレンジし、結婚後、どうしても子どもが諦めきれなければ不妊治療や特別養子縁組の里親制度などを検討した方が、現実的に叶いやすい。

未婚のまま精子バンクや代理母というのは、資金面においても社会的にも、途方もなく難易度が高いし、叶ったとしても、子どもが成人するまで一人で育てるのは大変です。

そして、もう一つ知っておいてもらいたいのが、
年齢を重ねていくということは、一つ一つ、執着を手放していくことでもあります。

例えば、

「若さ」や、

「美しさ」や、

「運動能力」や、

「自分の遺伝子を遺す」

もそうです。

物質的に、身体機能の一つ一つは衰えていきますが、執着を手放した時、精神的には自由を手に入れることができます。男性も同じです。

40代、50代の初婚男性で、「自分の遺伝子を遺したいから若い女性と結婚したい」と望む人は相変わらず多いですね。

今更、10歳、20歳年下の女性は、なかなか振り向いてくれません。。。

こういう男性は、子どもを産んでくれる若い女性に執着しているために、何年婚活をしても決まりません。

需要と供給が合わないからです。

はっきり言って、遅すぎます。

自分の遺伝子を遺したいなら、30代までに婚活して結婚すべきです。

わたしは、未婚の40代以上なら、どちらかを選ぶなら、自分の遺伝子を遺すことよりも、生涯のパートナー(結婚相手)を得る方が現実的に幸せだとアドバイスさせていただきます。

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