真剣交際に進むタイミング

男女の気持ちの盛り上がりがぴったり一致していれば問題ないのですが、そうではない場合。
6年近く結婚相談所を経営してきて確信しているのは、

「真剣交際に進むタイミングは女性の気持ちに合わせた方がよい」

ということです。

女性は感情に大きく左右される生き物です。
例えば、女性側が気持ちが盛り上がって、「もういつでも真剣交際進んでも良い」とOKサインを出しているにも関わらず、男性が

「こんなにトントン拍子で進んでいいのか戸惑っていて、もう少し様子をみたい」

と思っている場合。少し前もありました。

話もとても合い、自然体でいられるので、女性から勇気を出して「真剣交際してみませんか?」と持ちかけているにも関わらず、お相手男性(別の結婚相談所)は、「相談所の仲人さんから、5回は会ってから決めるように言われているので・・・」と、謎の返答。
ほどなくして、女性の気持ちは冷めて、仮交際終了しました・・・。

また、別のケースでは、仮交際が3ヶ月も続き、女性(40代前半)から真剣交際したいと男性(一回り上の50代前半。お子さんを望んでいました)に伝えているのに、男性はのらりくらりして、「○○さんはとても素敵な方ですが、もう少し会ってから決めたい」との返事。

深い話もいろいろしているのに、いつまで会えばいいのか?!と、優柔不断な彼に嫌気がさして、女性の気持ちはとうとう離れてしまいました。(その後、別の男性と上手くいきました)

子どもがほしいと明言していたアラフィフ初婚男性。
ひとまわり下で、子どもも望めるかも知れない年齢の女性から好意を持たれているのに、なんて勿体無いことをしているのだろう?とその時、思いました。

(ネットを検索すると、その男性はいまだに活動されていますが、すでに50代半ばになっています・・・)

おそらく男性の気持ちは、「良い人だけど、イマイチ決定打に欠ける」とか、「良い人だけど、見た目がタイプじゃないんだよなぁ」とか、その辺でしょう。

しかし、①自然体でいられて楽な相手で、②女性が好意をもってくれている
・・・こういう状態なら、迷うくらいなら一度真剣交際に進んでみたら?と思います。

《お友達関係》の仮交際ではなく、一歩進んで《恋人関係》の真剣交際に入ってこそ、深く見えてくるものもたくさんあるからです。

どうしても無理なら、引き返したらいい。「5回は会ってから決めなさい」とか「2ヶ月は仮交際してから決めなさい」と指導されている結婚相談所があるようですが、わたしは回数や期間が問題ではなく、お互いの心の親密度だと思います。

見た目がタイプじゃない場合。
生理的に無理なレベルならば仕方ないですが、そうではないなら(手を繋げると思える、一つ屋根の下で暮らしても苦じゃないと思える、一緒の布団で寝ても大丈夫だと思える)なら、アリです。

身体の相性云々を言う人が必ずいますが、身体の相性よりも心の相性、心のつながりの方が比重は上です。
だって、結婚して、長年、おじいさんおばあさんになっても枯れることなく猿のようにSEXしている夫婦は、あまりいないと思います。(←いたら逆に教えてほしいくらいです)

SEXよりも大切なのは、カラダとカラダが触れ合うこと。
年を取っても仲の良いカップルを見ていると、KissやHugなどのスキンシップを大事にしています。

そして、結婚に必ずしも恋愛感情は必要ありません。
むしろ、ドキドキした恋愛感情があると、「この人と結婚して良いのか?」という正確な判断を妨げます。

大恋愛で結婚したカップルが、意外と離婚率が高かったり、家庭内別居などの仮面夫婦になっているのも頷けます。(独身時代のわたしは、大恋愛の末の結婚に憧れていた時期がありましたが、実際に結婚してみて、大恋愛ではなく友達カップルで良かったと心底思っています)

結婚相手を選ぶ上で必要なのは、見た目がタイプとか身体の相性とか恋愛感情ではなく、

①自然体でいられて一緒にいて楽である
②親友になれそう
③お金の価値観や大事にしているものの価値観が合う

という要素です。この辺がクリアできていれば、思い切って真剣交際に進んだら良いですね。
もちろん、それまでに深い話をたくさんして、お互いを知ることは大前提です。

(いつまでも敬語で会話、いつまでも苗字で呼び合い、やり取りはLINEのみ、趣味や仕事や食べ物の話ばかりだと二人の距離は永遠に縮まらないのでご注意を!)

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