真夜中3時のしりとりゲーム

ここ数日、連日のように、《条件がどうしても譲れない》という複数の会員さまとの電話や長文メールのやりとりが続き、わたしは正直疲れていた。

Aさん:地域が譲れない

Bさん:身長が譲れない

Cさん:苗字を変えたくない(女性)

Dさん:タイプの見た目を譲れない

もう少し柔軟に譲ったら上手くいくのに、なぜ??と思う案件ばかり。

しかし、一生懸命、説得すればするほど、貝のように閉じてしまう会員さまたち。。。

わたしの伝え方がまずいのか。

そして、いろいろ悶々と考えていたらドツボにハマり、眠れなくなった。

深夜3時。

横でスヤスヤ眠っている夫に、「眠れないんだけど・・・」と話しかけたら、むくっと起きてくれて、「そしたら、しりとりをしようか」と、とても単純でバカらしい、小学生のような、笑えるしりとりを始めてくれた。

しりとりの内容のあまりのバカらしさに、ゲラゲラ笑ってしまった。

しばらくその、バカらしく、笑えるしりとりをして、わたしの寝息が聞こえてきたのを確認してから、夫は再び眠りについてくれた。

ところで、まだ夫と付き合う前、わたしの当時の職場に、仕事帰りの夫がよく出入りしていたのだけど、職場の先輩には、

「結婚するなら、中西さんしかおらんよ」

と、連日のように洗脳?(笑)されていた。

あの時の先輩の言葉、今でもわたしの心に残っている。

たしかに、彼以上の人はいなかったと思う。

彼は当時、収入も少なかったし、アトピーも酷かった。

婚活女子目線で見たら、決して好条件ではなかったと思う。

でも、夜中の3時に、悩んで眠れなくなったわたしに付き合ってくれて、ゲラゲラ笑えるバカらしいしりとりをしてくれて、眠りにつくまで見届けてくれるような優しい人を選んで本当に良かったと思う。

婚活中の人も、条件でばかり相手を見るのではなくて、その人本人の魂の部分を見てほしいと切に願う。

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