「自然体で出会いたい」の罠。婚活中の相手とのやり取りがしんどいあなたへ

※写真は、結婚のスイッチが入る前、11年前のわたしです。

「交際中は、こまめに連絡を取りましょう」

婚活のアドバイスで必ずお伝えしているこの言葉。

聴くたびに、心の奥でこんな声が聴こえてきませんか?

「正直、そこまで気が乗らない」
「もともと頻繁に連絡を取るタイプじゃないし」
「そもそも、まだ好きかどうかもわからない相手に
無理して話題を絞り出すなんて疲れる」
「そんなふうに無理をしてまで好かれても
私らしくない気がする」

その気持ち、よくわかります。

昨日、サロンに来られた会員さまも、
ぼそっとそう呟きました(笑)

自分のペースを大切にしたい。
無理をせず、自然体でいられる人と出会いたい。

「ありのままの自分」を好きになってくれる人
を、探しているのに、
なぜ自分を偽るような努力をしなければいけないの??

そう思って立ち止まってしまうのは、
あなたが真面目に結婚と向き合っている証拠です。

しかし、ここでひとつだけ、
胸に手を当てて思い出してほしいことがあります。

あなたはこれまでの人生で、
何かを本気で手に入れようとしたとき、
「いつもの自分」のままで戦ってきたでしょうか?

たとえば、受験や資格の勉強。

本音を言えば、
勉強なんてしたくなかったはずです。

眠かったし、
サボりたかったし、
遊びたかった。
偏差値だけで自分の価値を判断されるようで嫌だった。
特に数学なんて、ページを開くだけで拒否反応。
(というのは、わたしの話)

「今日はもういいかな」と、
ペンを投げ出したくなる日も、
一度や二度ではなかったでしょう。

それでも、
どうしても行きたい学校があったから、
取りたい資格があったから、
机に向かった。

気が乗らなくても単語帳を開き、
面倒でも問題集を解き続けた。

就職活動だって同じです。

企業研究なんてだるい。
面接なんて緊張するだけ。
「御社が第一志望です」なんて、
自分をよく見せるための言葉を並べることに、
自己嫌悪を感じた夜もあったかもしれません。

それでもスーツを着て、
歩き疲れた足で面接会場に向かった。
何度も練習して、
少しでも自分の想いが伝わるように言葉を紡いだ。

では、あのときのあなたは
「偽りの自分」だったのでしょうか?
無理をして、
自分らしくないことをしていたのでしょうか?

違いますよね。

あれは、本気で未来を変えようとしていた、
最高にカッコいい自分です。

「やりたくない」という感情よりも、
「手に入れたい未来」を優先できた、
強くて誇らしいあなたです。

わたし自身の例を もう一つ挙げると、
社会人になってから30代の時、
当時の仕事で取っておくと有利だった
わたしにとっては超難関だった
総合旅行業務取扱管理者の勉強をしていた時も、
毎日、仕事に行きながら、ごはんもそこそこに、
休みの日も全て勉強に充て、
「絶対に受かる!!」と信じ、
途中でめげそうになりながらも
寝る間も惜しんで何ヶ月も勉強しました。

そして、努力の甲斐あり、何とか受かりました・・・。
当時は、ほんとうにうれしかったです。

婚活も、まったく同じなんです。
「本当はそこまでLINEが得意じゃない」
「毎日連絡するのは、正直しんどい」
「何を送ればいいかわからないし、
相手の反応をうかがうのも疲れた」

そう感じながらも、
スマホを手に取り、

少しだけメッセージを送ってみる。
既読がついたら、もう一言だけ
相手に興味を持つような質問を投げてみる。
スタンプだけで終わらせず、
自分の言葉を添えてみる。

もう一段、LINEだけでなく
週に2.3回、30分でいいから
電話も頻繁にしてみる。
(LINEだけでやり取りしているカップルは
9割がた、終わります。
しかし、電話で頻繁にやり取りしている
カップルは、9割がた、進展することが多いです)

それは、自分を偽っているのではありません。
無理をして相手に媚びているのでもありません。
あなたが自分の幸せな未来のために、
少しだけ「本気」を出している証拠です。

婚活中のあなたが、
いつものあなたと違っていてもいいんです。

むしろ、
人生の大きな分岐点に立っているのだから、
違って当然です。

受験前のあなたが、
普段より必死に勉強したように。

就活中のあなたが、
普段より丁寧に自分を語ったように。

婚活中のあなたも、
普段より少しだけ連絡を頑張っていい。

それは「自分を殺すこと」ではなく、
「大切な未来に向かって、
自分のエンジンをかけること」です。

今、こまめに連絡を取ることに抵抗があるとしても、あなたがおかしいわけではありません。
婚活に向いていないわけでもありません。

ただ、まだ心が「本番モード」に
切り替わっていないだけです。

受験生が、ある日ふっとスイッチを入れるように。

就活生が、未来のために腹をくくって一歩踏み出すように。

婚活にも、
「よし、今だけ少し頑張ってみよう」
と覚悟を決める時期があっていいんです。

「自然体でいたい」という気持ちは大切です。

でも、最初からお互いに何もしない
「自然体」のままでは、
関係は1ミリも進みません。

相手だって、
あなたの歩み寄りを待っているかもしれないのです。

「こないだは自分からLINEを終わったから、
今度は相手の番だと思って、
相手から動いてくれるのを待ってます」
「気持ちがあれば動いてくれるはず」
「自分から動くなんて、重くないですか?」

いやいや!
そうじゃない。
相手にも、自分にも、
まだ気持ちがないからこそ、
相手を知ろうとしたり、
そして気持ちを入れていく努力をするのが
仮交際です。

「LINEが苦手なんです」
「連絡が続かなくて、
いつも自然消滅してしまいます」
そう悩んでいた方々が、
ほんの少しだけ意識を変えたことで、
仮交際から真剣交際へと進んでいくのを、
わたしは何度も見てきました。

特別な恋愛テクニックを使ったわけではありません。
別人のように明るいキャラクターを演じたわけでもありません。
ただ、いつもの自分より少しだけ、相手の心にノックをした。
少しだけ、未来のためにギアを上げた。

それだけです。
いつもの自分のままでいたい。
その願いは叶えられます。

でも、今あなたが目指している
「結婚」という未来は、
今のあなたの延長線上にはないかもしれません。

だからこそ、変わっていい。
少しだけ頑張っていい。
少しだけ、本気の自分になっていいんです。

婚活は、一生無理をし続ける場所ではありません。

未来のふたりの運命の輪が回り出すまでのあいだ、最初の「初速」をつける場所です。

自転車の漕ぎ出しと同じで、
一番エネルギーがいるのは「最初だけ」なのです。

今日、気が乗らなくても、まずは一通送ってみる。
迷ったら、相手を知るための一言を添えてみる。

完璧じゃなくてもいい。
不器用でもいいから、
つながろうと手を伸ばしてみる。

その小さな、本当に小さな一通が、
一生のご縁をつなぐ命綱になることがあります。

いつもの自分じゃなくていい。
今だけ少し、
本番モードのあなたを見せてあげてください。

あなたは、
無理に変わろうとしているのではありません。
幸せになるための「準備運動」をしているんです。

さあ、スマホを手に取って、
少しだけエンジンをかけてみませんか?

出会うだけで終わらない。
選ばれるだけで終わらない。

結婚して、
隣で笑い合いながら
「あの時、連絡を頑張ってよかったね」
と語り合えるふたりになるために。

※写真は11年前、まだ、結婚のスイッチが入る前のわたしです。当時住んでいた古民家の縁側で。
あれから4回引っ越しました。

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